フランス雑学

テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーの流暢なフランス語

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欧州人、特に北欧系、ドイツ系の人々は語学がとても堪能な人が多く存在しています。スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、などでは、ごく普通の街の人々、八百屋さんとか床屋さんとか、が普通に何か国語もじゃべったりします。これらの国の人にとっては数か国語を喋るからといって特に自慢になることでもありません。これとは逆に、語学が不得意な国は日本とアメリカです。こちらでは他言語を一つでも流暢に喋れば羨望の眼差しです。超が付く一流テニス・プレーヤーであるロジャー・フェデラーも語学が堪能で、3か国語を使いこなします。

ロジャー・フェデラーのフランス語

ロジャー・フェデラーが実際にフランス語を話すところの映像を集めてみました。実際には彼にとってフランス語はとても堪能というレベルではないようです。順位としては3番目ということなのでしょうか。母語はどうやらスイスドイツ語のようで、2番目が英語、3番目がフランス語のようです。

2009年、全仏オープン優勝スピーチ

9年前の2009年、テニスのグランドスラムの一つであるフレンチ・オープンにおいて、テニス界最高の選手と言われるロジャー・フェデラーが優勝しました。全仏オープンテニスにおいてはスペインのラファエル・ナダルが敵なしの連勝を続けていました。ラファエル・ナダルは全仏オープンで2005年から2014年の10年間で9回優勝していますが、その連勝街道真っ只中の2009年にポンと割って入ったのがロジャー・フェデラーでした。ロジャー・フェデラーにとってはどうしても優勝できなかった全仏オープンでの初優勝となり、悲願の達成の瞬間となりました。スウェーデンのソダーリングとの決勝に勝利したフェデラーはその優勝セレモニーにおいてフランス語でスピーチを始めました。

Bonjour, oui. Ça fait du bien d'être sur le podium comme vainqueur, pour une fois. Je sais c'est très difficile de le faire, mais c'est un moment magique, là. Mais j'aimerais d'abord dire que merci de me faire rigoler un peu pendant cette présentation. Ça va m'aider de bien parler pendant cette cérémonie parce que j'ai une difficulté dans le passé.

ロジャー・フェデラーはドイツ系スイス人であり、スイスではフランス語が公用語の一つですからフランス語を話せても不思議はありません。しかし、テニスも群を抜いた才能を持ち、かつスピーチも流暢なフランス語でこなしてしまうのはさすがです。

3か国語を使いこなすロジャー・フェデラー

ロジャー・フェデラーの語学の堪能ぶりがわかるもう一つの映像がこちらです。こちらではスイスドイツ語も使いこなしています。使いこなすというよりは、それが母語のようです。インタビュアーも3か国語を使ってインタビューをしています。さすが欧州人同士ということですか。お互いコロコロと言語を変えながら質疑応答をしています。インタビュアーがフランス語で質問して、フェデラーがそれに対してドイツ語で答えたり、というアクロバティックな会話となっています。

こちらの映像はフランス語によるインタビューです。13分間たっぷりロジャー・フェデラーのフランス語を聞くことができます。このビデオでは、途中でフェデラーのフランス語を真似する偽物が出てきたりします。面白いですよ。

スペイン女子テニスのレジェンドであるアランチャ・サンチェス・ビカリオも1996年(でしたか)全仏優勝セレモニーのスピーチでシュテフィー・グラフ(ドイツ)のつたないフランス語でのスピーチの後に流暢なフランス語でスピーチしたと記憶しています。シュテフィー・グラフがそれを聞いてちょっとバツが悪そうだったのを記憶しています。こちらの映像はかなり最近のアランチャ・サンチェス・ビカリオのインタビュー映像です。英語でのインタビューですが、彼女の英語の堪能ぶりがよくわかる映像です。アランチャ・サンチェス・ビカリオもマルチリンガルのテニス・プレーヤーの一人ですね。

北欧ではごく普通のマルチリンガル

欧州人、特に北欧や北欧に近い国々の人々は語学が堪能であることが多いです。フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ドイツあたりの人達は数か国語喋れて当り前な感じです。どんな職業の人であっても中学卒業相当の教育レベルであってもそこそこの英語を操れるとのことです。これは語学教育システムに因るところが大きいのでしょう。フィンランドでは小学校からすでに英語を文法とともに習います。7年生(中学1年相当)になると第二外国語を学習し始めるそうです。メディアでも普通に英語を流しているそうです。そういう教育システムのおかげもあって彼らは何か国語も操れるようになるのです。日本でもこの頃小さいころから英語を始めるようになってきていますので、いずれは日本人も少なくとも英語くらいは操れるようになるのでしょうか。それは教育システム次第と言えるでしょう。日本ではなかなか第二外国語まで扱えるレベルに到達するのは難しいです。家庭環境が恵まれていて各国で暮らした経験があるとか、ディーン・フジオカのような恵まれた環境で育ったケースでしか外国語を操れる人は生まれません。

世界標準と言える言語は英語でしょう。英語があればほぼ世界中をカバーできます。話者の人口から言えば中国語が2番目かもしれませんが中国語はちょっと特殊なので除外します。世界的に認められた言語という意味ではフランス語あるいはスペイン語あたりでしょうか。どちらかと問われればやっぱりフランス語に分があるように感じます。なぜならフランス語は英語と並んでオリンピックや国連機関の公用語でもあるからです。

フランス語はなぜか特権的な地位を確立している

英語は間違いなく世界一prestigieuxな言語です。まさに世界共通の言語といえます。フランス語は英語に比べると話者数は遥かに少ないのですが、なぜか独特の輝きを持っています。その一つの例が、オリンピックや国際的な機関において準公用語としてフランス語が使用されているという事実でうす。フランス語は歴史的にもいろいろとちやほやされた経緯を持つ言語と言えそうです。帝政ロシアは宮廷語としてフランス語を採用していました。歴史的にフランスは大国であり見習うべき国として見立てられていました。トルストイの「戦争と平和」の原文にも多くのフランス語が登場します。当時のロシアにおいてフランス語は教養の一つだったのです。フランス語はこういった歴史的な経緯や現代においても文化的なレベルの高さなどから、現代においても世界中の人から憧れの対象と見られているのは事実です。

やはりフランスを語る上で重要なポイントは「世間からちやほやされていること」だと筆者は考えています。フランスとフランス語は歴史的にも現代においても「ちやほや」されているのです。フランス語を語る上でこの点は絶対に忘れてはいけません。フランス人、パリジャン・パリジェンヌが取っ付きにくい原因もここにあるのだと思います。実際にフランス人に聞いてみると分かります。彼らはフランス語を話すことで自分たち自身に鼻高々であることを認めています。日本でもちやほやされるタレントが自意識からかツンツンしているケースって、記憶にありますよね。

そしてもう一つ、オリンピックにおける公用語はフランス語なのです。どこの国で開催されようと必ずアナウンスにフランス語が含まれます。開会式のアナウンスでは、フランス語、英語、その次に開催国の言葉となります。不思議ですよね。フランス人が鼻高々になる理由がここにもあります。これも立派な「ちやほや」の一つです。

フランスとフランス語を理解しようとするなら、このちやほやされる感覚がベースにある、ということを頭に叩き込んでおく必要がありそうです。

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