フランス雑学

シャンゼリゼのヴィトンで爆買い日本人、現代の爆買い中国人に偉そうなことは言えない、日本人だって同じ道を辿った。

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日経平均の史上最高値は1989年12月29日、大納会の日でした。瞬間最大で38,957.44円、終値で38,915.87円でした。まさにお金にまつわるすべてがバブルだった時、泡が最も膨らんだ瞬間でした。そして年が明けた1990年大発会から泡が弾け飛び、日経平均株価は悲惨な道を歩み始めます。ただしこの時弾けたのは株価だけ(と思われていた)で、その株価の下落も一時的なものだろうと高を括る人が多かったのも事実です。しかしその後株価が回復することはなく、日経平均7000円台まで時間をかけて下落していくことになり、実体経済も株価に追随して徐々にむしばまれ始めていきます。

そんなバブル崩壊の発端となった1990年に筆者は仕事の関係でパリに行く機会を得ました。行き先はロンドンでしたが帰路一日だけパリに立ち寄ることができました。あの時は興奮しました。なにしろ初めてのパリでありぜひ訪れたい場所のナンバー1でしたから。大慌てでパリの象徴的な名所を巡りました。行き先は、エッフェル塔、凱旋門、モンマルトルの丘、でした。完璧なお上りさんコースでした。出張先のロンドンの書店で日本語の地球の歩き方フランス編を購入して、突貫工事で移動方法を調べて大急ぎで各所を見て回りました。一泊して翌日にはもう日本への飛行機に乗らなければならないという状況でした。そのころの筆者のフランス語レベルは初心者もいいところで、片言も片言、文章なんて喋れない、そういうレベルでした。せっかくパリを訪れたのに、レストランに入ることがなかなかできずに、結局マクドナルドでハンバーガーを食べていたという、大きな声では言えない、とても恥ずかしい行動をとっていました。

バブル崩壊直後であり、まだバブルの名残が色濃く残る時代、というよりあたかもまだバブルは続いているのでは?と思えるような時期であったと記憶しています。当時の日本人旅行者が行く典型的なパターンに筆者も乗りました。何か手土産をと思い、パリのお土産と言ったら何だろうと考えて、貧困な知識から浮かんだのはヴィトンでした。日本人海外ブランド物色真っ盛りの時代でしたが筆者はブランド知識に乏しかったのです。いかにものお上りさんコースであることは自分でもはっきり認識していました。パリのヴィトンの店舗に行って何かパリらしいものを物色して持ち帰ろう、そう考えたのです。そのときヴィトンで買ったものはキーホルダーでした。あのヴィトンらしいLとVが重なったデザインのやつです。何を隠そうその時に買ったキーホルダーは今だに筆者が使っているキーホルダーなのです。さすがに今ではボロボロになりました。しかし今でも愛用しています。人に見せたらボロボロすぎて何だこれはと思われそうなものです。人にプレゼントするつもりで買いましたが結局自分で使っています。

パリのヴィトンの店に入るのは正直勇気が必要でした。意を決して入ってみるとお客さんはほとんどが日本人でした。当時の日本人は海外旅行に出かけてはブランド品を買いあさることで有名だったのです。現代における中国人と全く同じ状態でした。店内に入り、品物を見ているとフランス人の女性店員さん(かなりの美形)が話しかけてきました。「何かお探しもものがありますか?(英語)」こんな感じでした。「いいえ、見ているだけです。」と答えてしまいました。本心では何かお土産になるようなものをと思っていたのですが、日本人だらけだった店内を見てちょっとひるんでしまった、のだと思います。

ざっくりと店内を一周して見て回って、結局当たり障りのないキーホルダーを選んで(というよりバッグやなんやらが異様に高かったのでキーホルダーにしたOrzということなのですが)購入し、照れくささを引きずりながらそそくさと店から出たと記憶しています。

現代において中国人旅行者は世界中に飛散して爆買いしています。日本や欧米のブランド店に並ぶのは中国人が主体となりました。しかし、何年か遡れば実は日本人も同じ行動をしていたのです。成田空港に帰着した日本人の旅行者はカートに載せきれないほどの荷物を押しながら帰国していたのです。その頃の旅行者のメインは現在では40~60代くらいの人々でしょう。もし当時そういう爆買いをしていた人ならば現代の爆買い中国人を揶揄する資格などどこにもありませんね。

ちょっと語学の話からそれましたが想い出話でした。

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