フランス雑学

パリジャン&パリジェンヌは不親切という定説を検証する=残念ながら事実です

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パリの人々は不親切で無愛想、しかもお高くとまっている、という定説があります。このテーマについて掘り下げてみましょう。この記事の内容は、わたくしサイト管理人の実体験やフランス人に直接聞いた話をもとにしています。

フランス人自身が語るパリの人々、パリの人々は観光客にはあまりいい顔をしない

フランス人は全般的にプライドが高いのですが、なかでもパリジャンとパリジェンヌは他のフランスの地域の人々よりもさらにプライドが高いようです。これは紛れもない事実であり、フランス人自身がそのようにパリジャンとパリジェンヌを評価します。フランス人ですら、パリに住む人々とそれ以外の地域に住む人について、かなりの違いがある、と言います。そして、大抵の観光客にとってパリジャンとパリジェンヌは不親切な存在です。道を聞いても何を聞いても答えてくれないことがほとんどです。英語でパリジャンに質問しても、本当は英語を話せても「私英語ダメ!」と即座に一蹴されるか、無言で立ち去って行きます。

道を尋ねる場合だけではありません。ショップ店員さんの観光客への態度もあまりいいとは言えない場合が少なからずあります。日本は今おもてなしの国ということを売りにしているので、お店での店員さんの態度は逆に仰々しすぎるくらい丁寧なことが多いです。パリではもちろん人やお店にもよりますが、一歩間違えると厳しい状況に陥ります。わたくし管理人自身もそういった経験があるので、パリではそういう事態が少なからず発生しているのは間違いないでしょう。

もちろん、いくらパリといっても100%そういう人だということではありません。サービス業では普通の態度で接する人もいます。ただ、相対的に他の地域と比べてそういう事例に出会う確率はかなり高くなる、と言えます。

パリのChocolaterieでの出来事

前記事に書いたわたくしの初めてのパリ訪問時、ヴィトンの他にもう一つ立ち寄った店がありました。チョコレート屋さんです。パリならチョコかと安直に考え、たしか旅行ガイドに載っていたことが理由で選んだ某chocolaterieに行きました。ショーウィンドーに並べられたチョコがどれもすばらしく見事でした。種類も豊富でどれもおいしそうに見えましたし、当時フランス語をほとんど理解できなかったサイト管理人にとっては、名前や説明から選ぶこともなかなか困難でした。店員さん(フランス人、女性、推定20代)が「どれにしますか?」(フランス語だったので内容は想像)と聞いてきたときに、それぞれ2個ずつで適当に選んで(英語で)と伝えたつもりでした。しかしどうも通じていない様子でした。店員さんもイライラしてきた雰囲気がありました。

何かまずいこと言ったかと自問自答しつつ、何も悪い事言ってないはず、と思い直し、フランス語は話せないと片言フランス語(Je ne parle pas le français、わたしはフランス語を話せません)で伝え、もう一度同じ内容を英語で伝えました。すると、女性店員さんのイライラ度合が増してきました。何かフランス語で語気の荒い言葉を発しています。こちらも困惑してしまいました。店員さんはたぶん英語が理解できない人だったのでしょう。でも、英語がわからないという理由でそんなにイライラするだろうか、という思いがあったので対応に困りました。世界有数の観光地パリですから英語しか話さないお客なんかしょっちゅう来るはずですし、いちいちその度にイライラしてたら身が持たないでしょう。実はこの人日本人が嫌いなのだろうか、想像したってわかるはずもないイライラの理由に思いをはせ、なすすべ無しの状態でした。

すると、近くにいたフランス人と思しき女性(おそらく英語を理解していた)が助け舟を出してくれました。こちらの意図を解して伝えてくれたようです。すると店員さんは箱をわたくし管理人に見せて、こんな感じ?という表情をしていました。そうそう、という意思表示をして何とか無事に買いたかったものを購入することができました。しかしとんでもない居心地の悪さと後味の悪さを味わうこととなりました。助けてくれた女性には一言お礼を英語で伝えました。ついでに何で店員さんは怒っている?と質問してみました。しかし彼女から質問の答えは返ってこず、黙っていました。店員さんのそういう態度に対してこちらも何か一言切り返すべきだったかとも思いましたが、その時は怒る以前にあっけに取られてしまいました。本当の理由はわかりませんが、フランス語を話せない観光客らしき東洋人など相手にしたくない、という姿勢はあったのだと思います。こういった事例をネットで検索すると結構出てきます。つまりこういうことはパリではまあまあある話なんだな、と思いました。ああ、これがパリの洗礼か、イメージが完全に崩れた、ということでとても残念な気分になりました。結局誰が何に対して何を思ったか、謎だらけのこのエピソード、その後サイト管理人のフランス語がそこそこ上達してから、フランス人と話す機会があると時々この話をします。パリジャン&パリジェンヌの気質の一例なのではないか、と思ったからです。だいたいこの話をするとフランス人たちは苦笑いをします。フランス人にとってもありそうな話だという共通理解が背景にあるようです。

パリ症候群=パリに憧れて行ったり住んだりしたものの現実に遭遇し幻滅すること

パリやフランスに憧れる人は多いでしょう。それはいろいろな事例から見て取ることができます。映画「アメリ」の大ヒットや、カタカナ表記されたフランス語もどきが日本に氾濫していることなどを見れば、フランスを美化する人が多くいることがわかります。そして過剰にいいイメージを作ったフランスやパリに対して、実際に訪れてみて幻滅してしまう症状があるそうです。パリ症候群というものです。パリ症候群とは平たく言えばパリに失望・幻滅することです。フランスやパリに過剰なまでに美化したイメージを持ち、実際にパリを訪れたり住んだりして、パリの現実に遭遇し幻滅することを言います。パリ症候群は日本人女性に多いという説明があちこちでなされています。本国フランスのパリの人々でさえ日本人女性固有の症状だと言います。裕福な家庭に育った20~30代の日本人女性に多くこの症状が見られるとのことです。日本人のみならず、フランス人を含めた論争の一つになりつつあります。

パリ症候群とは何か - Wikipediaより

パリ症候群とは何か、それについては自分がくどくど解説するまでもないので、読者ご自身でその場で感じていただくのがよさそうです。こちらの動画ではフランス人自身が日本人が陥るパリ症候群について解説しています。

パリの現実とは何か、色々ありますが、パリ人の冷遇に遭遇しショックを受けることも現実の一つであり、パリ症候群形成の立役者であることは間違いないです。フランス映画「アメリ」が日本人女性にかなりうけたそうです。これはパリやフランスに対するイメージを勝手な方向、よいイメージのフランスやパリへ導く一つのパターンです。あくまでも映画の話なので、現実に即していないことは当然あるはずですが、地理的に遠いパリのイメージが映画により勝手に作られる一つのパターンなのでしょう。

こんな記事もありますのでご参考まで。パリっ子のマナーを矯正せよ、市当局があの手この手

別にフランス人やパリジャン&パリジェンヌを悪く言うつもりはありません。一概には言えませんし我々日本人の中にも感じの悪い人はいます。しかしフランス人の間ですらパリ以外の居住者がパリジャンのことを語る場合、特別な何かがあるようです。あまりいい方の感情ではなさそうです。フランスの地方在住者の中にはパリジャン&パリジェンヌを意地悪と表現する人もいます。フランスの中でもパリというのは特殊な位置にある、という事は覚えておいて損はありません。パリを旅行する場合には一度や二度は嫌な思いをすることもあるかもしれない、と覚悟しておいた方がよさそうです。

フランス人はあまり英語を話したがらない

パリには観光客が溢れています。アメリカ、中国、その他の国々からの観光客が一年中たくさん街に溢れています。なので、観光客たちに食傷気味だというのはきっとあるのだと思います。アメリカ人やその他外国からの観光客は何か尋ねるときにフランス語を使うことはほぼありません。アメリカ人はどこでも英語が通じると思っていますので、当然英語で話しかけます。フランス人は話を始める時には最初にBonjourと話しかけます。実はこれがかなり大事ということで、いきなり用件とかいきなり質問はNGです。アメリカ人や中国人がどのようにパリジャンに話しかけるかは知りませんが、これがフランスのお作法に則っていない可能性は十分にあります。英語でいきなり用件から入ったらまずアウトです。

フランス人はフランス語にプライドを持っている

フランス人はフランス語を話すことにプライドを持っています。日本人からすると話す言語にプライドがある、っていうのは少々理解しにくいところではありますが、ここはそういうものだと理解しておきましょう。このことはフランス人自身がそのように述べていますので間違いありません。

フランスでは挨拶と敬意が大事

自国の文化に誇りを持ち、自国の言語にプライドを持っている人達に話しかけるにはどうしたらよいのでしょう。パリジャンに声をかける時、どう声をかけるのが一番いいのかという質問をフランス人にしたことがあります。こんなふうになるのが良いと教えてくれました。

Bonjour, excusez-moi. Comment puis-je aller à xx ?

Merci beaucoup, bonne (fin de) journée.

やはりまずはBonjourです。そして道を尋ねます。そして最後に謝辞とBonne journéeです。そのフランス人はこのようにパリジャンの態度を説明していました。

Je dirais que les Parisiens n'apprécient pas les touristes qui parlent en Anglais. Car bien souvent, ces touristes sont Américains ou Chinois et ils ont la réputation de ne pas être "assez" polis pour les Français. Par exemple en ne disant pas "bonjour", "excusez-moi" ou encore remercier. La notion de respect est très important.

パリにおいてパリジャンに話しかける場合、やはりフランス語を使うのが理想です。これは間違いありません。英語で話かける場合は相手の状況によりけりで、ぞんざいな扱いを受ける可能性もあると心の準備をしておきましょう。決してパリの人が根本的に不親切なわけではないのです。

おもてなしが売りの我々日本人でさえ、もし日本国内でどこかの国の人々が我々の文化に敬意を持たないような態度で話しかけてきたりしたら(もちろんそういう人はほとんどいませんが、、、)あまりいい気はしないですよね。それでも我々は、外国人だから知らないこともあるだろうと、ある程度許容することがありますが、パリジャンはそれをしません。それは最初に述べたように彼らには世界一のプライドがあるからです。そんな彼らでも、一たび心を開けばフレンドリーに話をしてくれますよ。それも間違いのない事実です。

フランス語圏でも国や地域によって事情はかなり違ってきます。例えばカナダのケベック州はフランス語圏ですが、パリのような冷遇に会うことは間違いなくありません。それはこちらの記事でわたくしの経験を交えて解説していますので、ぜひ読んでみてください。

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