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1990年バブル経済崩壊と、2018年ビットコインバブル崩壊

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この頃1980年台後半のバブルがバライティ―系のメディアで良く取り上げられています。例えば登美丘高校ダンス部のバブリーダンスがYouTubeで人気を集めるとか、お笑いの平野ノラなど、ですか。バブルというものが派手な服とか見た目とか、あるいはジュリアナでお立ち台に上って踊っていた人とか、そんなイメージばかりで語られることが多くあります。しかし、バブルの本質は今バライティ―で取り上げられるものとは全く違うものです。

ジュリアナはバブルの象徴?

登美丘高校ダンス部のイメージはジュリアナ系の人達をイメージしているのでしょうが、ジュリアナは1991年から1994年まで存在していたものであり、そもそも、バブル経済とは時期的なずれがあります。ということで、ジュリアナで踊っている人々のイメージがバブル経済の象徴というのは間違いです。下の画像が実際のジュリアナの風景です。

日経平均最高値、38,957.44円

1989年の12月29日の大納会の日に日経平均は日中史上最高値(38,957.44円)を更新し、終値ベースでも最高値(38,915.87円)を更新しました。そして年が明けた1990年の大発会から株価の暴落が始まりました。バブル経済崩壊の瞬間です。これ以後現在までこの時の日経平均株価を超えたことはありません。文字通り史上最高値なのです。この時の株価収益率(PER)は60倍を超えていました。60倍というのがどれだけ割高という事を示してたか、PERは15倍前後がまあ妥当なところなのではないか、と言われています。それが60倍だったのです。そんなとんでもない高値だったにもかかわらずまだ買う人がいたからそんな株価になってしまったのです。バブル経済のピークをつけた瞬間が1989年末であったと言えます。現在の状況でPER60倍の日経平均がいくらになるか計算してみましょう。2018年2月10日の日経平均のEPS(1株あたり純利益)が1,634.76なので、PER60倍で日経平均を計算すると98085.60円となります。どれだけ高額だったかわかりますよね。しかしそれでもまだ株は上がると皆思い込み、株を買い続けていたのです。もし今日経平均が98085.60円だったら買う気になりますか?逆に持たざるリスク意識が働いて買わされてしまうのかもしれませんね。株価は景気の先行指標とよく言われます。株価は1990年の年初から反転下落となりましたが、不動産価格の上昇は実際には1991年までは続いていたと言われています。株価は先行して1990年の初頭から下落に転じました。そして、そこから日本は長いデフレの時代に突入していきました。デフレの影響はいまだに尾を引いており、昨今の日経平均は24000円台まで回復してきましたが、企業業績の好調さと比べて、我々一般人の生活がよくなったという実感を持っている人はほどんどいないのではないでしょうか。

この頃、1980年台のバブルについてメディアで語られるのを時々見かけます。主にバラエティ系の番組なのでどうでもいい話なのかもしれないですが、今語られるバブルのイメージが相当デフォルメされていることに驚かされます。人々がクラブで踊りあかしてお金を使いまくったというような、あの頃はよかった風な何だかよいイメージで語られていますが、実際にはこれはバブル経済というものの本質を表しているものではありません。そもそもジュリアナの存在時期とバブル経済がずれているので、ジュリアナで遊ぶ=バブル、という図式は完全に間違いです。バブルを一言でいうなら「感覚の麻痺」です。日経平均株価が示すとおり、冷静に考えればそんな高い値段が付くほどの価値がないことはすぐにわかるはずなのに、それでも高値で買ってしまう。これがバブルです。あの頃はよかった、ではなくて、あの頃はとんでもなく我を失っていて、早く不動産や株を買わなければ取り残されてしまう、という感覚なのです。これこそがバブル経済の本質です。みなバブルを間違って捉えています。当時実際にバブルを経験した人ですら現代の論調に乗っかってしまって「あの頃はよかった」風な話をしているのを見かけますが、ひどい健忘症というかバブルに乗っただけあって現実を見れない癖が抜けきれないのか、おかしな話になっていますよね。

バブル経済の本質は地価の異様な高騰

あの頃何が起こっていたのか、日経平均株価が象徴しています。そんな価値がないものに高いお金を払っていたのです。例えていうなら本来100円そこそこのお豆腐に500円の値段がついていたようなものです。それでも明日は550円、来月には1000円になるんじゃないかと思って買っていたのです。これがバブルです。言い換えればひどいインフレが市場価値を歪めていた時代なのです。その結果給料も上がりました。この点だけを捉えていい時代だったというのは間違いです。給料も上がるが物価はもっと早く上がっていったのです。不動産においてその傾向はとくに顕著でした。みな家や土地の値段がどんどん上がる現実をみて早く買わなければ買えなくなる、と焦ったのです。世田谷の猫の額ほどの土地の一戸建てに億のお金を払ってローンで買っていたのです。給料も上がり続け、土地の値段も上がり続けるから絶対今買って損はないと考える人が多くいたのです。そしてハマってしまいました。永久に上がり続けるものなどなかったのです。落ちるスピードは予想以上でした。もう手の打ちようがありません。給料も下がり、不動産の値段も暴落しました。これがバブル崩壊です。

バブル全盛の頃、筆者の家や職場に電話がよくかかってきました。不動産投資営業のダイレクトコールです。「不動産投資に興味ありませんか?」「家やマンション、今買っておかないとそのうち買えなくなりますよ。」そんな言葉で獲物を探していたのです。バブル全盛期には東京の山手線内側の地価価格でアメリカ全土が買える、とまで言われていました。

ジュリアナのイメージはデフォルメされたバブルのイメージ

では、バブル全盛期、人々は何をしようとしていたのでしょう。お金が有り余ってディスコで遊びほうけていた?そういう人もいたかもしれません。しかしそれもほとんどの場合幻想です。たかがサラリーマンが毎夜毎夜ディスコで遊べるような給料をもらえた時代など存在しません。バブル期も同じです。何だかよくわからないけれど物価が上がり、購買力平価で欧米に並ぶようになり、人々は豊かになったと誤解し始めたのがバブルです。実際には為替の変動によるところが大きかったにもかかわらず、給料水準や物価水準が欧米に並んだ、あるいは追い越したという幻想を持ってしまったのです。そして思いっきり身分を超えて背伸びしていることに気が付かずにディスコにいったりタクシーに乗って長距離移動したり高いブランド品を買ったりしていたのです。バブルの本質は「無意識の背伸び」なのです。そんな贅沢できるような身分ではないはずなのに贅沢をしたくて背伸びをしていたのです。

あの頃、ディスコに行ったことがない人は、もしかしたら現代でクラブに行ったことがない人よりも少なかったかもしれません。みな浮かれ経済に乗せられてディスコに行かなければならないような気にさせられた、そういう時代背景だったのでしょう。背伸び以外の何物でもありません。確かにしょっちゅうディスコに出かけていた人も稀にはいましたが、だいたいそういう人達の目的はナンパでした。今でもナンパ師は存在して、渋谷あたりではそういう人もいまだにいるのかもしれません。あるいはクラブに行ったりしているのかもしれません。その辺りはよく知りませんが。

現代の中国人の爆買いのごとくパリでブランドを買いあさっていた日本人

あれから何年もの月日が流れ、人は悪い部分を忘れ、よいイメージだけ取り出して語るようになってしまったようです。高いブランド服を身に着け、ディスコに通い、夜遅くタクシーで帰った。そんなことしか語られません。そういう人は思いっきり身分不相応に背伸びをしていただけなのです。背伸びしていた人自身も背伸びしていたことを忘れてしまったようです。あの頃成田空港でよく見かけた光景、それは2台のカートに山のように積み上げられた荷物を持って税関の列に並ぶ日本人旅行者の帰国風景、でした。まるで現代の爆買い中国人のようです。

この画像は現代の中国人の様子ですが、この光景はまさに何年か前(バブル時代)の日本人の姿そのものです。下の画像は何年か前のパリ、シャンゼリゼ通りのルイヴィトン本店前の光景です。並んでいるのは日本人です。中国人ではありません。上の画像と同じ光景ですね。

物の値段がどんどん上がりしかもよく売れるということで、当時の企業は大儲けでした。1989年10月、三菱地所が突如アメリカの象徴であったロックフェラーセンターを2200億円という高額で買収しました。1987年にはゴッホの絵画を日本の生命保険会社が53億円で落札しました。円高の手助けもあり成金ジャパンマネーが世界で高額品を物色していた時期です。その後しばらくは日本のイメージを外国人に問えば必ず「マネー」という言葉が返ってきました。そういう浮ついた時代だったのです。結局インフレと円高が作り出した幻想経済だったのです。

筆者の感覚では現代の方が遥かに豊かな時代なのではないでしょうか。安くておいしいものがたくさんあります。安くてよいデザインの服もたくさんあります。多くの人が分相応の生活を送ることができます。リーズナブルなコストで満足度の高い生活を送ることができます。人々は背伸びする必要もありません。海外旅行もみな上手にこなすようになりました。かつてのようにガッツいてブランドショップに群がって価値も分からず商品を物色する人もいません。現代の方がよっぽど豊かなのだと思います。こうなったのはデフレを経験したおかげなのです。筆者自身ばバブル時代がよかったなんて考えたこともありません。あんな時代は二度と来ない方がいいに決まっています。

今、日銀や政府が人為的にインフレを起こそうとしています。そしてアベノミクスやらトランプラリーやらで株価もふわついてきています。もしかすると新たなバブル発生の土台ができつつあるのかもしれません。また人々は背伸びしたがっているのでしょうか。それはわかりません。しかし、どちらかと言えば人々は冷静で、政府や中央銀行や投資家だけが何だか浮ついているような状況のように見えます。もし一般の人々も浮かれ出して背伸びし始めたら要注意です。もし本気でバブルに戻りたいと考える人が増えたら黄色信号です。バブルが再現されれば必ずバブル崩壊も再現されます。今回の記事内容は語学からそれてしましました。たまにはそのくらいいいですよね。

現代のバブルはビットコイン

あれほど痛い目にあったにもかかわらず、やはりまた現実にバブルが発生しました。ビットコインです。ビットコインは2009年から運用が始まったと言われています。2011年頃には1ビットコインは0.3米ドルくらいの価格でした。バブル的な価格の上昇は2017年に本格化しました。そして2017年12月16日には、1ビットコインの価格が19234.69ドルにまで到達しました。そしてその後暴落を迎えることとなりました。2018年2月には6000ドル台にまで下落しました。しかしまだまだ高値圏と言えます。歴史は繰り返しているのです。もちろん全く同じ形ではありませんが、人間とは結局は過去の過ちを忘れてしまって、同じような過ちを繰り返してしまうのです。ディスコでバブルを語るのなら時代の象徴はジュリアナではなくマハラジャです。そして最近マハラジャ復活のニュースが流れたりしています。もしかすると今は再度バブルの入口に立っているのかもしれません。逆に実はもうプチバブルが発生していて、終わりに近づいているのかもしれません。こればかりは何年か経って振り返ってみないと分からないことなのです。下の画像は現代に復活したマハラジャの画像です。こちらの方が先の登美丘高校ダンス部の風貌に近いかもしれないですね。

現代のその他のバブル

2018年の初頭である現在、他にもバブルっぽいものがいくつかあります。まずはアメリカ株です。2018年1月にかなりバブリーな上がり方をしました。2018年1月30日に、俗にバフェット指数とも言われるTMC/GDP(株価の時価総額の合計/その国のGDP)という指標が2000年のITバブルの最高値である148.5%を超えて152.4%にまで達しました。これも、皆がどんどん上がる株をみて早く買わないと乗り遅れると思った結果なのです。そして、2月にNYダウ平均が2000ドル以上値下がりしました。

現在の経済状況をバブルと感じるかそうでないかは色々あるとは思います。先にも述べたように、バブルは過去と同じ形ではなく、違う形でやってきます。2000~2001年頃、アメリカではITバブルが発生しました。現代のバブルの一つの象徴がビットコインです。この先、浮ついたお金儲けの話が口コミで流れるようになったら要注意です。

 

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