フランス語に限らず、語学はとても楽しいものです。しかし一朝一夕では外国語を習得できません。外国語とは長い時間を積み上げて習得できるものです。たった一年である言語を駆使できるようになるなんてあり得ません。社会人になれば週5~6日、少なくとも一日8時間近く仕事に集中しなければなりません。社会人でも学生でも、どんな環境の語学学習者にとっても限られた時間の有効活用が学習のポイントになります。では、どんな時間をフランス語学習に充てられるのでしょうか。
🍓この記事の目次🍓
限られた時間を有効活用、どうせならフランス語学習にあててみよう
語学学習という観点では恵まれない環境にいる我々日本人が、日本に居住し、かつ仕事を持ちながらフランス語を学習するなら、時間を有効活用することが必須となります。私たちの周りにはフランス語は溢れていません。誰もフランス語を喋りません。私たちはフランス語学習環境弱者なのです。それならば意地でも勉強時間を作るしかないのです。私たちは月~金(職業に因りますが、一般的なものとして)の9時~18時くらいを職場で過ごし、その前後に通勤の時間があります。寝る時間、食事の時間なども必要です。残りの時間が他の事に使える時間となります。この限られた時間の中で、語学習得に必要な長い時間をどのように捻出するかがカギとなります。
人によって通勤時間や通勤手段は異なるでしょうが、東京近郊・大阪近郊などでもし通勤で電車やバスを使っているのなら、これをフランス語の学習に利用しない手はありません。いや、他の言語でもいいですし語学以外でも何でもいいのです。もし不幸にも通勤時間が長かったとしたら、例えば片道1.5時間もかかるとしたら、その時間どのように使いますか?ここを有効に使うかで先々かなりの差がでてきます。電車内ではじっとしているしかありません。歩き回ったりすることは普通はできません。ゲームをして過ごす、それはそれでいいストレス解消です。Instagramに投稿したり、LINEやFacebookのやり取りをして過ごす、それもまたよし。どのように使うかは人それぞれですし自由です。でもそれだけではちょっと勿体ないですよね。
わたくしサイト管理人が、通勤途中の人々を眺めていて感じる電車内の時間の過ごし方ランキング上位です。統計的なランキングではなく、あくまでわたくしの感覚ランキングです。
- スマホ利用
- LINE, facebook, instagramなどのSNS
- ゲーム
- 情報収集(ニュース記事などを読む)
- ネットショッピング
- 寝る
- 本を読む
- イヤホン・ヘッドフォンで音楽を聴く
- 仕事をする。仕事上の書類を読む
- 学校の勉強をする(学生・生徒)
- 新聞を読む(かなり減ってきました)
- 考え事をしえいる
- ぼんやりとしている、何もしない
裏付けはもちろんありませんが、だいたいこんな感じでしょうか。今ならやっぱり圧倒的に多いのはスマホですかね。スマホで何するかは人それぞれでしょうが、スマホに目を向けて伏し目がちな人のなんと多いことか。感覚的には10人中8~9人くらいはスマホを凝視して目を上げることもないという感じです。もし通勤時間中電車やバスの移動時間が片道1時間だとすると1年で累積500時間弱です。相当量の時間です。こちらのページによればDAPF仏検準1級の学習時間は500時間以上、1級で600時間以上と記載されています。ならばゼロからフランス語を学習した人が電車内フランス語学習をしっかり一年間継続すれば、仏検準1級に合格できるレベルに到達する、ということになります。さらにあと100時間の学習を積み上げれば仏検1級レベル到達ということになります。まあ現実問題学習600時間で仏検1級に到達するかといわれれば、それはかなり疑問ではあります。当り前ですが、上のレベルに行けば行くほどさらにレベルを上げるためにはかなりのエネルギーを必要とします。それは余談ですが、500時間学習に充てられてば相当な学習効果が期待できます。
もし通勤・通学で長めの移動を強いられているのであれば、ここは利用しましょう。自分が好きなことをやってかつ進歩を実感できれば、何もしなければ苦痛でしかない電車内でも不思議と楽しい時間に変貌します。座れなくても大丈夫です。いや、むしろ座れない方がいいかもしれません。座ってしまえば眠くなってしまうかもしれません。立っていれば寝ることはありません。もし不幸にも電車での通勤時間が長いのならここは発想の転換。思いっきり利用すべきです。
サイト管理人がおススメする通勤時間の学習方法は、
- 暗記
- 聞き流し系の学習
です。
往復電車内でのフランス語の単語暗記は効果絶大
自主的にフランス語を学習しようと思う人はみなフランス語が好きで学習しているのでしょうから、往路・帰路の時間帯を上手に有効活用するのがよいと思います。学校の試験シーズンになるとよく見かける光景ですが、学生・生徒さんたちが電車内でテキストを開いて試験勉強しているのを見かけます。彼らはこの時間をうまく利用しています。こちらの記事で効果的でおススメなフランス語の学習方法について書きました。これはかなり往路・帰路の電車内に向いた学習方法です。自分で作った単語帳を暗記する時間にしてもよし、または1000のフレーズを暗記する時間にするのもよいでしょう。車内は暗記に集中するには実はかなり有効な場所です。上手に利用すればフランス語の学習効果も上がること間違いなしです。
結局語学は覚えなければ何も始まりません。言語を駆使するためにはその言語の知識を相当量頭に叩き込んでおく必要があります。何も見ずに言葉を引き出しから引き出して、瞬間的に応用する必要があります。これは相当量の言語情報を記憶していなければできるはずがありません。つまり、言語は90%以上暗記の世界なのです。何事も暗記無くして応用はあり得ません。
朝の往路で単語、文章などを一通りなぞって頭に入れます。職場に着いて仕事を開始すればそのことは一切忘れてしまいます。仕事が終わって換える段になったときに、もう一度朝記憶しようとしたことを反芻します。すると、不思議なことにかなり記憶に残ります。これをしつこいほど繰り返すことで記憶が形成されます。社会人が語学学習に使える時間は限られています。根気と工夫で乗り切りましょう。
音声を利用したフランス語学習が電車内では有効
もう一つの効果的な学習方法は音声だけでやることです。文字や文章は一切見ません。いわゆる聞き流し系です。これはそれなりの効果を期待できます。人間が言葉を覚える時に音をないがしろにして学習するのは不可能です。音こそが語学学習で最も重要なものです。
行き帰りの電車の中で書籍を使って学習するのももちろん有効です。しかし都会の電車の混雑は相当なものなので、本を広げて読むのはかなり難しい状況であることが多いです。ならば音声のみを利用した学習に特化するのは上手な車内時間の利用方法です。車内の時間は音声利用の学習に適しています。1000のフレーズのCDをスマートフォンなどに入れてひたすら聞くのに使ってもいいです。CDを往路と帰路で一回ずつ聞けば2度聞くことができます。文章の暗記もどんどん進むこと間違いなしです。ボワっと過ごしてしまえば何も得るものもなく過ぎていく時間になってしまう通勤時間ですが、発想を変えるだけでとんでもなく有効な時間に変わります。この積み上げにより何かを得られれば、もしかするとこれで人生すら変わっても不思議はないと思います。通勤時間を利用する癖を付けましょう。材料は何でもいいのです。自作のものでもよし、市販の書籍でもよし、ゴルフの石川遼君で有名なスピードラーニングでもよし、です。スピードラーニングのフランス語版(下のバナーをクリック)もあります。
市販の書籍で車内学習に適したものをいくつか挙げてみます。
教材は自前であってもありものであってもどちらでもよいですが、何を使うにせよ大事なのはしっかり集中することです。片道一時間なら往復二時間、一日二時間ならば忙しい社会人には十分すぎるくらいの学習時間です。これを一年間続けてみてください。どのくらい差が出るか、簡単に想像できますよね。500時間LINEして過ごした人、フランス語学習に費やした人、差が出て当然です。これだけで仏検5級だった人が3級くらい行けそうです。通勤時間をうまく利用すればそのくらい有意義な時間になります。
さあ、通勤時間を使ってフランス語検定のレベルを一つ二つ上げましょう。本当にそれは十分に可能なのです。嘘だと思う前にやってみてください。
通勤時間ではありまませんが、自宅でネイティブ講師とオンラインのレッスンはとても便利で有効
このごろはオンライン語学学習がとても便利に発達しています。英語だけかと思いきやフランス語ネイティブ講師とともにフランス語を学習できるところもあります。こちらitalki オンライン語学学習サイトではフランス語を学習することができます。自宅でお手軽にいつでも好きな時にマンツーマンのレッスンを受けることができます。
1レッスンごとに料金を支払いますので、最初のハードルがとても低いのも魅力です。語学の実力アップにネイティブと話すのが有効なのは間違いありません。
電車の中で集中するにはノイズキャンセリング付きヘッドフォン・イヤホンが最適
余談ですが、電車の中でも家でオンラインレッスンでも集中するにはノイズキャンセリング付きヘッドフォン・イヤホンが最適です。電車の中は何かと雑音が入り集中力が途切れます。しかし、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォン・イヤホンを使うと雑音をかなり排除できます。雑音を排除できれば集中力もかなり増します。
ノイズキャンセリングでも、周囲の雑音を完璧に遮断できるわけではありません。ある程度は雑音は残ります。これは安全のためでもあります。基本的には周囲の雑音を軽減するものだと思ってください。
飛行機の中でも威力を発揮するノイズキャンセリング機能付きヘッドフォン・イヤホン
旅行や出張で飛行機を利用する機会もあります。飛行機の中は常にジェットエンジン音が付きまとい、お世辞にも静寂な環境とは言えません。そんなときもノイズキャンセリング機能付きヘッドフォン・イヤホンが威力を発揮します。海外への長時間の飛行機での移動となれば、機内の映画サービスや音楽サービスなどを利用することもあるでしょう。自分のスマホから音楽や映像を聞いたり見たりすることもあるでしょう。飛行機の中で常に発生しているジェットエンジン音対策としては、ノイズキャンセリング機能付きヘッドフォン・イヤホンがかなり役立ちます。ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォン・イヤホンはいろいろなメーカーから価格帯もさまざまで提供されていますが、わたくしサイト管理人の経験では、SONYかBOSEが良いかな、と思います。あくまでわたくし個人の感想ですのでご参考程度でお考えください。ノイズキャンセリング機能としてはヘッドフォンタイプの方が優れていますが、ヘッドフォンはかさばるのが欠点です。それを気にしないのならヘッドフォンをおすすめします。さりげない雰囲気にしたいのならイヤホンタイプがおすすめです。こちらに挙げたものは値は張りますが、それなりの威力を発揮するものです。
少し価格を抑えるならばaudio-technicaという選択肢もあります。SONYからも価格を抑えたノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを提供しています。
ノイズを抑えた状況で集中してフランス語を耳で聞いて覚えれば、効果的に電車内での学習を進められます。今どきの便利な機器をどんどん利用して効率よく学習を進めましょう。
航空機で提供される映画などのサービスで自前のヘッドフォン・イヤホンを使用する場合の注意点
航空機内でのヘッドフォンの差し込みはφ3.5mmデュアルジャックというものになっています。こういう感じのものです。飛行機内ではおなじみのヘッドフォンジャックですね。
Bluetoothやミニプラグのヘッドフォン・イヤホンの場合にはそのままでは使えませんので、上のような変換ジャックが必要になります。さらに、機内のヘッドフォンジャックはBluetoothに対応していないので、Bluetoothのヘッドフォン・イヤホンの場合にはトランスミッターが必要になります。ご注意ください。