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2017年フランス大統領選挙の候補者と背景

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2017年にはフランス大統領選挙が実施されます。2017年4月23日(日)と5月7日(日)に投票が実施されます。あれ?なんで2回あるの?と不思議に思うかもしれません。第一回投票で過半数の票を獲得した候補がいなければ第二回投票を実施し、上位二候補による決選投票を行うという制度になっています。第五共和制になってからのフランス大統領選挙で第一回投票で決まった例はほとんどありません。十中八九第二回投票が行われます。

現時点で候補とみられる人物を列挙します。このブログはフランス語習得を目的としていますので、フランス語表記も併記します。リンクは全てWikipediaへのリンクです。フランス語のリンクはフランス語版Wikipédiaへのリンクです。

有力候補者 所属政党 派 (Idéologie)
フランソワ・フィヨン

François Fillon

共和党

Les Républicains

中道・右派・保守
エマニュエル・マクロン

Emmanuel Macron

L'association pour le renouvellement de la vie politique 社会自由主義

Social-libéralisme

マリーヌ・ル・ペン

Marine Le Pen

国民戦線

Front National

極右

Extrême droite

ジャン=リュック・メランション

Jean-Luc Mélenchon

左翼党

Parti de gauche

左派

フランスメディアでは毎日彼らの言動が報道されています。当然のことながらフランス国内では非常に関心が高い話題です。しかし日本ではあまり報道されていません。

2017年フランス大統領選挙の特徴

2016年のアメリカ大統領選挙で、過激な発言を繰り返し、不法移民の排除や反自由貿易を訴えたドナルド・トランプが当選し、第45代アメリカ合衆国大統領となりました。このような世界の流れがフランス大統領選挙でも現れるのかどうか注目されています。

その意味で、フランスの極右政党「国民戦線」(Front National)のマリーヌ・ル・ペン氏の動向に注目が集まっています。ル・ペン氏は反EU・反グローバリゼーション、移民排斥を訴えており、メディアからは危険な人物といった論調で語られることが多くあります。ル・ペン氏は必ずしも政治思想がドナルド・トランプ氏と同じというわけではありませんが、反グローバリゼーション・反移民の主張や、選挙上危険視されるダークホース的な立ち位置から、フランス版ドナルド・トランプなのではないかと言われています。

このブログでも株式市場と政局との関係を記事にしました(記事はこちら)。2016年世界各地で起きた右傾化の流れがフランスでも再現されるのではないか、という懸念がフランス株式市場でも重しとなっている、という記事を紹介しています。現在のところ支持率がそれほど高いわけではありません。しかし、フランス各地で起きるイスラム原理主義派が引き起こしたとされるテロ事件が少なからず影響し、ル・ペン氏の当選の可能性もあるのではないか、と囁かれています。

フィヨン事件

フィヨン事件とは、中道・右派統一候補の共和党フランソワ・フィヨン氏が、過去8年間にわたり氏の妻であるペネロペ・フィヨン氏や自分の子供へ勤務実態がないにもかかわらず不正に給与を支払っていたとされる事件です。あくまで疑惑であり不正が確定しているものではありません。フランソワ・フィヨン氏自身は給与支払いがあったことは認めており、しかも支払いは誤りであったと発言しています。しかし、支払い自身は正当なものであると主張しており、不正ではないとの立場です。フィヨン氏自身は出馬の姿勢を変えていません。フランス・メディアは連日このフィヨン事件に関連したフィヨン氏の動向を報道しています。司法当局は訴追の姿勢を見せており、訴追となれば公金横領の罪が問われることになります。

En Marche!

En Marche!とは中道・無党派のエマニュエル・マクロン氏が提唱する政治的プログラム(のよう)です。マクロン氏は元社会党右派所属でしたが、現在では左派でも右派でもない無党派層の結集を主張する立ち位置です。マクロン氏は金融畑出身で、会計検査員や投資銀行幹部(イギリス、N・M・ロスチャイルド&サンズ)を経験し、政治の世界に参入してきました。現在大統領最有力候補です。

En Marche!の公式サイト(フランス語)

En Marche!に関する日本語の情報はほとんどありません。最有力候補にもかかわらず日本では情報がない、というところにフランス大統領選挙への日本メディアの関心の薄さがうかがい知れます。これは今年に限った話ではなく、フランス大統領選挙については日本メディアはかなり関心が薄い、と言えそうです。"en marche"の本来の意味は「動いている」「現在進行中の」といった意味合いです。日本では報道されていないという意味で、このサイトを読み解いていく価値はとても高そうですね。このブログでもEn Marche!の読み解きにトライしていきたいと思います。

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