フランス著名人 フランス語応用編

世界で最もパワフルな女性100人、常に上位のクリスティーヌ・ラガルド

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クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)という人物をご存じでしょう。そうです。現在のIMF専務理事のあのクリスティーヌ・ラガルドです。白髪ショートヘアの颯爽とした風貌が何とも印象的な最強のフランス人女性です。「世界で最もパワフルな女性100人」では常に上位に位置しています。2016年はラガルド氏は6位でした。トップ100人中フランス人では1位です。10位まではこんな顔ぶれでした。

  • 1位: アンゲラ・メルケル 独首相
  • 2位: ヒラリー・クリントン 2016年米国大統領候補
  • 3位: ジャネット・イエレン 米連邦準備制度理事会(FRB)議長
  • 4位: メリンダ・ゲイツ 慈善活動家
  • 5位: メアリー・バッラ ゼネラル・モーターズCEO
  • 6位: クリスティーヌ・ラガルド 国際通貨基金(IMF)専務理事
  • 7位: シェリル・サンドバーグ フェイスブックCOO
  • 8位: スーザン・ウォシッキー ユーチューブCEO
  • 9位: メグ・ホイットマン ヒューレット・パッカードCEO
  • 10位: アナ・パトリシア・ボティン サンタンデール銀行会長

メルケル、クリントン、イエレンあたりはまあ順当なところでしょう。これほど影響力の大きい女性は他にいません。アジア系だと12位に朴槿恵(パク・クネ韓国大統領)、17位に蔡英文(さい えいぶん台湾総統)となっています。ちなみに100人の中に日本人女性は一人も入っていません。ラガルド氏は堂々6位となりました。ラガルド氏の生い立ちとか学歴とかはWikipediaの立派な説明(Wikipediaへのリンクはこちらフランス語版Wikipediaへのリンクはこちら)を読んでもらった方が早いですし正確です。IMFの専務理事に就任したのは2011年6月からで、それまではフランスの閣僚として活躍していました。政治家に転身したのは2005年からですが、それまでは弁護士として米系の法律事務所で活躍していました。ベーカー&マッケンジー(Baker & McKenzie、現在はBaker McKenzieという名称)という米系多国籍法律事務所です。まさに才女中の才女です。二つの「女性初」という栄誉に恵まれました。最初が前出のベーカー&マッケンジーでの女性初の所長就任、二つ目が女性初のIMF専務理事就任です。金融に関心のある人ならば、2011年IMF専務理事就任当初、EU崩壊かと大騒ぎになった欧州債務危機の際に、ラガルド氏がECBのドラギ総裁に金融緩和を提言したことを覚えているかもしれません。欧州債務危機の脅威が問題になっていた期間、ラガルド氏はドイツのメルケル連邦首相やECBドラギ総裁らと、欧州危機の解決に向けて中心的な役割を果たしました。

そんなラガルド氏ですが、近頃残念なニュースがありました。2016年12月19日のニュースです。2008年にフランスの経済財政相だったころに職務怠慢があったとして有罪判決を受けてしまったのです。IMF専務理事の有罪判決ということで衝撃的なニュースでした。現在のIMF専務理事という国際的な地位や実績を考慮して刑罰は課されなかったということです。この事件はフランス語で"Arbitrage de l'affaire Tapie-Crédit lyonnais"と言われる調停に関連しています。事件の主要な登場人物は、

  1. Bernard Tapie (ベルナール・タピ氏、実業家)
  2. Le Crédit lyonnais(当時国営のクレディ・リヨネ銀行)
  3. Christine Lagarde (ministre de l'Économie)(当時フランス経済財政相)

となります。この事件に関する日本国内での報道はかなり限定的で、通り一遍の説明しかなされていないものがほとんどです。しかし事件はかなり複雑なようです。その辺りは近いうちに別記事で取り上げてみたいと思います。そもそも日本では職務怠慢という罪状はありません。このあたり、とても興味深いとことです。

それはさておき、鉄の女といったイメージのラガルド氏ですが、彼女の素顔が垣間見えるサイトを見つけました。記事のタイトルとリンクがこちらになります。

Xavier Giocanti, le mari de... Christine Lagarde

仲睦まじく男性と自宅?と思しき場所でコーヒーを飲みながら朗らかな表情のラガルド氏の画像を見ることができます。何だかラガルド氏の職務遂行中のイメージとだいぶ違いますね。ここがこの記事の面白いところです。Xavier Giocanti、グザビエ・ジオカンティ氏というのは現在のラガルド氏のパートナーということになるのでしょう。ただし、記事自体少々古く2010年のものですから、現在もパートナーなのかどうかは分かりません。ラガルド氏は日本で言うところのバツイチです。前夫との間に子供もいます。この記事のタイトル、le mari de...となっています。mariは夫の意味ですが、実際にはグザビエ氏はラガルド氏の夫ではありません。そのあたりで...となっているのでしょうか。ということで記事の冒頭の文章が、

Ce n’est pas son mari, c’est son compagnon pour la vie.

となっています。記事の文中« Copains d'avant »という表現が出てきます。これは何なのでしょうね、ということで早速ググってみましょう。ありがたいことにWikipédiaサイト(リンクはこちら)がヒットしました。Wikipédiaにはいつもお世話になっており、本当にありがたいサイトです。こんなありがたいサイト、他にありません。これだけは無くなってほしくありません。さて、その« Copains d'avant »ですが、どうやら学生・生徒時代の仲間を探すサイトのようです。日本にも「ゆびとま」というサイトがありますが、まさにこれですね。記事の中で、グザビエ氏とラガルド氏の関係はまるで« Copains d'avant »発のロマンスのようだ、と書かれています。事実として、どうやらグザビエ氏とラガルド氏は学友のようです。もともとは友人としての関係であった、ということが記事に綴られています。そして興味深いのは、2008年に発生した世界的な金融危機と両氏の間柄の関連です。

Mariage reporté pour cause de crise financière mondiale

こんなタイトルが文中にあります。前述の有罪判決もどうやら金融危機と無関係ではなさそうです。≪Xavier Giocanti, le mari de... Christine Lagarde≫の中で語られているラガルド氏のプライベート、そして公職における「職務怠慢事件」が、ともに2008年発生の世界金融危機に関連していそうなニュアンスが読み取れます。筆者としてはとても興味をそそられましたのでご紹介となりました。フランス語の勉強を通り越してフランスの勉強といった面持ちですが、よかったらこの辺り、興味があれば探ってみてください。もちろん筆者もさらに深堀してみたいと思っています。

記事の最後に「Toute reproduction interdite」とありますので、コピーして全文掲載は控えることとします。

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