フランス語実践編 フランス語応用編

日本でフランス系企業の仕事を探す

更新日:

Sponsored




フランス系の企業で働くメリットはたくさんあります。フランス系に限らず欧州系企業には同じような傾向があります。近頃働き方改革というのが日本政府主導で実施されていますが、やはりまだまだ日本の企業、特に伝統的な企業では改革は遅々として進みません。個人の生活を重視した日本の大手企業はまだ数少ないと言えます。ならば改革を待つのではなく、よい環境を求めて自分から動くのが得策です。フランス系企業で働くことにどんなメリットがあるのか詳しく紹介していきます。

フランス企業のグローバルなブランド・イメージ

フランスのブランドイメージはとても強いものがあります。とくにファッション・アパレル業界におけるブランドイメージは強力で世界に知れ渡ったブランドが多く存在します。銀座の街を歩いても、ニューヨーク5番街を歩いても、空港の免税店を見ても、フランス・ブランドは必ず幅を利かせています。普段何気に目にしているものがフランス・ブランドであるケースは多くあります。世界トップブランドにフランスブランドは数多く存在しています。

フランスという国そのものがブランドであると言ってもいいくらいです。パリ、パリにあるもの、パリ以外の都市、ボルドー、ブルゴーニュ、マルセイユ、リヨン、これらそのものがブランド力を有しています。他国ではなかなかこのようにはいきません。近年日本もかなり国際化され、多くの外国人の関心を集めてきています。しかしそれでも、東京、大阪という名前がブランド力を持っているとは言い難いところがあります。フランスにブランド力があることはフランス人も重々承知であり、そのことを誇りに思っている人が多いです。

ファッション・アパレル業界だけではありません。自動車部門でもフランス・ブランドは強力です。日本の日産自動車もフランスのルノーに44%以上株式保有されており、連結子会社化されています。ブラジル出身でフランスとの2重国籍保有者のカルロス・ゴーン氏に率いられていることは有名です。テクノロジー系では原子力産業が実はかなり進化しており、アレヴァ(仏:AREVA)というフランスに本社を置く企業が世界最大の原子力産業複合企業です。そもそもこの企業の株主は99%がフランス政府なので、国営企業とも言えます。航空機業界のエアバスも本社はフランスのトゥールーズにあります。エアバス社自体は欧州4か国による共同企業です。その他には、金融系ではBNPパリバクレディ・アグリコルソシエテ・ジェネラル、などが有名です。それぞれ日本にも支社を置いています。フランスの企業はブランドイメージを重視しており、それに即した戦略を構築し、実践します。

日本企業はどうでしょうか。日本企業はむしろ企業が持つ技術力であったり、製品の品質であったりといったところに力を入れる傾向があります。日本企業の技術力は高いものがあり、自動車産業の海外進出などの事例を見てもこの傾向が見て取れます。トヨタやホンダの品質は世界が認めるところですが、ブランドと言えるかどうかは疑問です。フランスではありませんが、自動車ブランドといえばやはりベンツ、ポルシェ、フェラーリ、といったブランドの方が技術力もありかつブランド力も高いというイメージです。昨今ハイテクや航空業界、宇宙産業にも日本企業は地味に進出していますが、あまり目立ってはいません。縁の下の力持ち、後方支援的な参画です。このあたりがブランドに関する日本とフランス(あるいは欧州全体)の違いといえそうです。


フランス社会は個人重視型

フランス系企業ではやはりフランス人の働き方が色濃く出てきます。フランスはindividualisme(個人主義)の国です。個人なくして社会はあり得ず、まず重視すべきは自分の事なのです。したがって会社のために、とか仲間に申し訳ないから、といった全体主義的な発想はありません。自分が仕事をする上で問題があったり自分の待遇に不満があれば必ず言いますし、その為に時間を多く使って議論したりもします。何かあれば必ず主張します。これはフランスに限らず欧州全体の傾向です。勤勉・真面目で名の知れたドイツですらこの傾向は同じです。

 

日本はどうでしょう。昨今だいぶ変わってきてはいますが、いまだ全体主義的な思考は残っており、和を重視し、違う考え方や不平不満を強く主張することはあまりありません。いや、一部にはそうではない人もいますがそういう人は疎まれる存在であることも有りがちな話です。日本では昨今サービス残業や過労死が常日頃からニュースに登場し、問題視されます。問題視されるわりには一向に減る気配がありません。安倍政権が労働時間短縮を一つの政策に挙げていますが全く効果なしの政策となっています。昨年度の統計によれば労働時間はわずかながら増えているという話です。フランス人の働き方はその真逆といっていいでしょう。政府が何といおうと関係ないのです。働き方を決めるのは労働者自身なのです。フランス人は残業をしません。労働と個人の時間をきっちりと分けて考えます。そしてそれらはどちらも重要であり、バランスを重視します。こちらにフランス系企業に就職した日本人による文章が掲載されていますのでリンクしておきます。

フランス系企業に入社して感じたこと

個人の生活をサポートする制度も充実していることが多いです。旅行中にあるフランス人から聞いた話ですが、あるフランス企業では従業員に対して個人が何でも好きに使ってよい時間として一年間の休職が可能な制度があると聞いています。こんなこと日本では考えられません。筆者が髪をいつも切っていただいている美容師さんとよく話をしますが、日本の美容師業界の人はなかなか休めません。正月とお盆に少し長めに休むくらいで海外旅行に行けるような長期の休みを取ることは不可能と言っています。フランスではそんなことはありません。美容師業界の人でも普通に一ヶ月くらい連続で休みます。旅行中にそういう人に実際に出会いました。フランス人は休みを取ることが当たりまえだと考えています。遠慮しながら周りの顔色を見て休暇を取らない日本人とは真逆です。

フランスにおけるサービス vs 日本におけるサービス

サービス産業におけるサービスの質は圧倒的に日本の方が高いです。フランス、特にパリでの飲食店のサービスはお世辞にもいいとは言えません。この傾向は少々残念にも思えますが個人主義の裏返しと考えることもできます。とくにこの傾向はパリで顕著に見られます。パリジャン・パリジェンヌがパリ以外の居住者から特別視されることはこちら(パリジャン&パリジェンヌは不親切という定説)の記事に書きました。もちろん一概には言えず親切な人々もいることは事実ですが、全体として傾向を見たときには、残念ながらこれは紛れもない事実であると言えます。フランス人自身もこのことははっきり認識しており、パリ外のフランスの人々はパリジャン・パリジェンヌをméchant(意地悪)と評したりもします。

méchantの意味はこちらから。

日本はサービスの質を上げるためにとても努力します。サービスというものは自分のためのものではなく他人(お客さん)のためのものです。つまり全体主義的な発想が必要になります。このあたりがフランス人としては両立が難しいところなのでしょう。

フランスにおけるサービスはある意味自然体と捉えることもできます。日本においては「おもてなし」を組織で一丸となって作り上げます。フランス人はそんなことは考えずに個人が個人に対して普通に接している感覚なのです。ですからパリにおけるサービスはパリの住人の性格が色濃く出ますし、パリ以外の場所ではそれぞれの住人の性格が色濃く出てきます。自然体でいられるというのはとても良いことです。自分を偽ればストレスが溜まりますが、自然体ならストレスも溜まりにくいでしょう。

昨今日本企業で頻繁に生じる不祥事

昨今、というよりかなり以前から日本企業の不祥事がしばしば報道されています。しかも日本を代表する企業ばかりです。同じ日本人としては目を覆いたくなるような惨状です。日本企業はおもてなしの精神で品質第一、お客様第一、のはずなのに、一方でこのような不祥事が後を絶ちません。

これらの問題が品質やおもてなしを売りにする日本で頻繁に発生する背景は何なのでしょうか。おもてなし・品質をセールスポイントとする日本人の行為とは到底思えないものばかりです。日本企業においてよく聞かれる言葉、それはサービス残業です。上に挙げた問題はサービス残業が生じる土壌と密接に関係しています。日本は「勤勉」「品質」「おもてなし」をグローバルなセールスポイントとしています。これらを保つことの裏返しがこれらの不祥事(サービス残業、隠蔽、改ざん、粉飾決算、など)といえるのではないでしょうか。日本人としてこういった不祥事がたびたび報道されるのは残念でなりません。これらの事件から言えること、それは日本社会には表と裏、本音と建て前がある、ということです。

BBCが2017年10月に報じた「日本企業にいったい何が?」という記事です。

Wikipediaによる「企業の不祥事一覧」の解説です。

一方、フランス企業の不祥事というのはあまり聞きません。さて、これはどういった差なのでしょうか。企業コンプライアンスに大問題を抱える日本企業が、現時点で魅力的な職場なのかどうか、大いに疑問が湧くところです。

フランス企業で働くときに要求される語学力

日本に進出しているフランス企業で従業員がほぼ日本語である場合には特に外国語の能力が要求されることはないでしょう。しかしフランス人が多く存在するような職場ではやはり語学力は求められます。求められる語学力はやはり英語です。英語が使えなければ話になりません。フランス人しかいないような職場だったらフランス語がメインになるでしょうが、そのような職場は日本においてはかなり稀です。外資系企業ではいろいろな国籍の人が混在するケースがほとんどです。なのでフランス語が少しできるからといってフランス企業で働こうと考えるのは間違いです。まずは英語でビジネスができることが必要不可欠です。その上でフランス語も使えれば大きなアドバンテージになります。

フランス企業が自分のライフスタイルに合うかどうか見極める

当り前の話ですが、自分がなぜその職場を選ぶのか見極めが重要です。フランス企業はブランドイメージが強いですが、日本においてフランス系アパレルの仕事を見つけたからといって、その職場がもし日本人しかいない職場だったら日本型のワークスタイルになるかもしれません。単に名前がフランス系だからという理由で探せば中途半端な選択をしてしまうことになります。フランス系の企業だからといって多国籍な従業員が多くいるかというと必ずしもそうではありません。日本法人として長く事業を展開しているところだとほとんどの従業員が日本人であるケースも多々あります。まずは情報を収集し、自分が何を職場に求めているかを考え、それに合っているかどうかの見極めが重要になります。従って事前の情報収集は必要不可欠です。

日本でフランス系企業を探す

転職エージェント利用

まずは情報収集です。転職エージェントを利用するのは有効です。大手の転職エージェントなら求人情報はとても豊富です。情報収集元としては利用価値大でしょう。登録したからと言って理想の就職先が決まることが保証されるものではありませんが、登録すれば転職エージェントのサービスを無料で受けられます。就業に至るまで一切費用がかかることはありません。登録して損はないでしょう。

会員制求人サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』

外資系転職特集(提供:JAC Recruitment)

在日フランス商工会議所(CCI France Japon)で探す

在日フランス商工会議所(CCI France Japon)がフランス系企業の仕事の情報を提供しています。利用価値は高そうです。在日フランス商工会議所とは日仏のビジネス促進のための組織ですから、ある意味間違いないと言えます。

在日フランス商工会議所 (CCI FRANCE JAPON)

自分が職場に何を求めるかが重要、自分に適した場所を探す

日本の企業であっても、労働環境がすばらしい働き場所はたくさんあります。そういう場所では必然的に労働者自身が自主的に環境を改善しています。そして、多くの場合それらの企業は伝統的な大企業ではありません。前述のように、フランス資本が入ったフランス系の企業であっても、働く人が日本人で、労働者に労働環境をよくする意思がなければ、労働環境は改善されません。それでは何の意味もありません。働く場所を選ぶということは、自分に適した環境を選ぶということを忘れないように、正しい選択をしてください。

 

ad1

ad1

おすすめ記事一覧

1

フランス語字幕付きの映画のDVD・Blu-rayを入手する方法をご紹介します。フランス語のセリフを理解するために、フランス語の字幕がとても役に立ちます。日本国内で売られているものや、海外から簡単にネッ ...

2

Amazon.frを活用してフランスで売られているものを個人輸入する方法をご紹介します。ネットが発達した現代においては、もはや海外からの個人輸入は難しいものではなりました。わずか数クリックで海外製品の ...

3

家でのんびりしながらフランス語の旅行気分を味わいましょう。海外に出かけたくてもそう気軽に行けるものではありません。旅行はそれなりに費用が掛かります。ならば自宅や国内でその気分を味わえないものか、世界中 ...

4

こちらの記事「ゼロから始めるフランス語 - スタートダッシュ最短3週間で基礎作り!」で取り上げたスタートダッシュに成功した人、それだけですでに5級合格にかなり近づいています。仏検5級合格5合目まで到達 ...

5

仏検5級合格者が仏検4級合格のためにステップアップすべき点についてまとめています。仏検5級との差分は何なのかという観点でコンパクトにまとめています。仏検4級では何が要求されるのかざっくりと理解するため ...

-フランス語実践編, フランス語応用編

Copyright© 日本を出ずにフランス語を独学で学ぼう! - Apprenons le français au Japon! , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.